健康診断・特定健診を
受けられる方へお願い
当院では、雇用時健康診断・定期健康診断といった健康診断、特定健診を行っております。
WEBまたはお電話で事前にご予約いただきますよう、お願いします。
他の患者様のご予約状況によっては、当日に実施することも可能です。当日実施をご希望の方は、お電話でお問合せください。
食事・水分
前日
- 終日、アルコールをお控えください。
- 夕食は21時までお済ませください。
- 21時以降は絶食ですが、水、お茶は飲んでくださって構いません。
当日
- 朝から引き続き絶食です。水、お茶は飲んでくださって構いません。
- 喫煙、飴・ガムもお控えください。
※夕方以降に健診を受けられる場合には、朝8時までに軽めのお食事を摂っていただき、その後絶食となります。水、お茶は飲んでくださって構いません。
当日の服装
- ワンピース、和装などは避け、上下が分かれている服装でお越しください。
- タイツ、ストッキングを着用してのご来院はお控えください。
- 各検査にあたり、アクセサリー類は外していただきます。紛失などを避けるため、できるだけご自宅で外した上で、お越しください。
- 金属、プラスチック、刺繍・レースが使われているブラジャーは、レントゲン検査の際に外していただく必要が生じます。できるだけ、こういったものが使われていないものをおすすめします。
雇用時健診・定期健診
(レントゲンあり)
料金9,700円(税込)
雇用時健診、定期検診において、レントゲン検査を含めた検査を行うコースです。
検査項目
- 内科診察
- 身体測定(身長・体重・BMI・体脂肪率・肥満度・腹囲)
- 血圧
- 視力検査
- 聴力検査
- 尿検査(蛋白・糖)
- 心電図検査
- 血液検査(赤血球、白血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、AST、ALT、y-GTP、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、血糖)
- 胸部レントゲン
特定健康診査
肥満を基盤とし、高血圧、高血糖、脂質代謝異常のうち2つ以上に当てはまる状態を「メタボリックシンドローム」と言います。メタボリックシンドロームの方は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、および動脈硬化に関連する心筋梗塞・脳卒中のリスクが高くなります。
特定健康診査とは、このメタボリックシンドロームに着目して行う健康診査です。診査後、生活習慣の改善が必要な場合には、特定保健指導を行います。
対象となるのは、受診する年度の40~74歳になる方です。
健康診断や人間ドックで
異常があった方へ
健康診断、人間ドックで異常を指摘された場合には、その検査結果に記載している指示の通り、必ず再検査や精密検査、治療を受けましょう。
健康診断・人間ドックで指摘される異常には、主に以下のようなものがあります。
健康診断・人間ドックで指摘される
異常、またその対応について
心雑音
心臓の鼓動と調和していない異常音が認められる状態です。
考えられる疾患としては、弁膜症が挙げられます。
特に、動悸や息切れなどがある場合には、すぐにご相談ください。
不整脈
脈が速い(頻脈)、遅い(徐脈)、あるいは脈が飛ぶといったような、異常な脈拍が認められる状態です。
病的でないものから、冠動脈疾患・弁膜症・心不全などの病気を原因とするものまでさまざまです。
当院では、24時間ホルター心電図検査も行っておりますので、より詳しく不整脈の原因を調べることができます。
高血圧
高血圧が慢性化すると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中など、命にかかわる病気のリスクが高まります。
治療では、まずは生活習慣の改善から行います。十分な効果が認められない場合には、薬物療法を導入します。
脂質異常
(コレステロールが高い)
LDLコレステロールや中性脂肪の値が高い状態です。高血圧と同様、放置していると動脈硬化が進み、心筋梗塞・脳卒中などの合併症のリスクが高まります。
生活習慣の改善を行い、必要に応じて薬物療法を導入します。
血糖値が高い
血液中のブドウ糖の濃度が高い状態です。血糖値が高い状態を放置していると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞・脳卒中のリスクが高まります。また、糖尿病の合併症にも注意が必要です。網膜症、腎症、神経障害はいずれも生活の質を大きく低下させます。
治療では、生活習慣の改善を行い、必要に応じて薬物療法を導入します。
メタボリックシンドローム
判定
基準となる腹囲(男性85cm 女性90cm)を上回り、さらに高血圧・高血糖・脂質代謝異常のうちの2つ以上が認められる状態です。動脈硬化のリスク、さらには付随して心筋梗塞・脳卒中のリスクが高くなります。
まずは生活習慣の改善を行い、必要に応じて薬物療法を導入します。
肝機能異常
血液検査によって、肝機能の異常が認められたことを指します。
ウイルス検査、超音波検査などを行い、異常の原因を特定し、その原因に応じた適切な治療を行います。
尿酸値が高い
プリン体を含む食品の摂り過ぎ、生活習慣の乱れなどを原因として、血中の尿酸値が高い状態を指します。
親指の付け根などの関節で尿酸が結晶化すると、激痛を伴う痛風発作が起こります。
痛風発作を起こしたことがない場合には、生活習慣の改善を行います。また必要に応じて薬物療法を導入します。
貧血
血液中のヘモグロビンの量が少ないことを指します。
精密検査を行って貧血の原因を調べ、その原因に応じた適切な治療を行います。よく見られる原因としては、鉄欠乏、出血、腎不全などが挙げられます。
尿検査異常
尿中に蛋白、ブドウ糖、赤血球などが含まれていることを指します。
異常が認められる場合には、糖尿病、腎機能障害、腎炎、尿路感染症、腫瘍などの可能性を考えます。まずは再検査を行いますが、必要に応じて精密検査を行い、適切な治療へとつなげます。
健康診断や人間ドックのコメントを
正しく理解しましょう
検査結果には、以下のようなコメントが記載されています。
それぞれの意味を改めてご説明しますので、必ずその内容に従うようにしてください。
1経過観察を要する
異常が認められるものの、すぐに医療機関を受診する必要はないという判定です。ただ、「異常が認められる」ということは確かですので、定期的な検査は必要です。もちろん、何らかの症状が現れたときには、すぐに受診してください。
2再検査を要する
異常が認められるものの、検査を受けた際の一時的な異常である可能性があり、再度医療機関を受診して検査を受ける必要があるという判定です。
再検査の結果、同様の異常が認められた場合には、精密検査や治療が必要になります。
3精密検査を要する
異常が認められ、医療機関を受診してより詳しい検査を受ける必要があるという判定です。「再検査を要する」よりも厳しい判定となります。
早めに受診し、精密検査を受けましょう。
4治療を要する
すぐに医療機関を受診し、適切な治療を受ける必要があるという判定です。
このコメントを見たときには驚かれるかもしれませんが、大きな病気であると決まったわけではありません。早期に治療を開始することが大切ですので、すぐに信頼のおける医療機関を受診するようにしましょう。
5治療中
異常が認められるものの、すでに患者様が治療を開始している場合に出される判定です。
検査結果を通院している医療機関に提示し、より良い治療を目指しましょう